30代でキャリアを再起動:転職をキャリアの成功へ導くガイドライン

キャリア

20代で経験を積んで30代で転職。自分の可能性を広げる選択肢の1つになると思います。ワクワクする反面、「本当に転職でいいのか?」って不安もあると思います。この記事では、そんな大きな一歩を踏み出そうとしたとき、今一度、現状について深く考えてつつ、転職活動をバリバリ進めるためのコツを伝えます。

動機の確認:転職が最善の選択なのか?

転職を思い立つ理由は様々あると思います。マンネリ化した日々から「仕事変えたいなぁ」という気持ちから始まることもあれば、「もう、この職場は無理!」っていう切実なものまであると思います。

でもこの理由「なぜ」にしっかり目を向けてますか?自分の転職したい理由がマジで正しい解決策なのか、少し立ち止まって一緒に考えてみましょう。

よくある転職の理由:外的要因

よくある転職したい時の理由をピックアップしてみます。

  1. キャリアアップ:今の職場、なんか成長できない気がする…。もっと上を目指したいよね!
  2. 給料アップ:頑張ってるのにお給料そのままって、なんか悲しいよね。もっと評価されたい!
  3. ワークライフバランス:毎日残業で、趣味の時間もない…。もうちょっと自分の時間ほしい!
  4. 職場の雰囲気:人間関係がギスギスしてて、毎日がストレスフル…。もっと居心地のいい場所で働きたい!

これらはみなさんもよく耳にするのではないでしょうか?

これらは表面的であったり手段にフォーカスしている場合など、外的要因であるといえます。

本当の理由はどこに?:内的要因

では本当の理由はいったいなんでしょうか?それは内的要因になります。つまり、自分の内面に潜む不安や不満こそが本当の理由になります。

例えば・・・

給料アップ(外的要因)を求めてるけど、本当はもっと認められたい(内的要因)って気持ちが根底にあったり。
ワークライフバランス(外的要因)を改善したい時も、実は仕事自体よりも、もっと大事にしたい(内的要因)家族や趣味があったり。

自分が本当に何を求めているのかを深掘りしてみると、前述した転職したい理由が変わったります。それらが本当に転職で手に入るのか、また現職では手に入らないのかリアルに考える必要があります。

この理由を見誤ると、もし転職できたとしても「あれ、思ってたのと違う…」ということにもなります。

しっかり見極めたうえで「転職したい」ということであれば、もう大丈夫。この先の内容を読み進めて、転職の準備を進めましょう。

現状整理:目的地のリセットと分析

ここまでの内容で「転職」こそが最善の選択肢であること、少なくとも大きなチャンスであることを確認しましたね。ここからは転職に向けた準備を進めます。

目的地のリセット:自分自身の見直し/再確認

まず自分の価値観を知り、目指す目的地や方向を見直しましょう。今の職場での状況を少し客観的に考えてみるとよいです。

そもそもなぜ転職を考えたのか?何が不満なのか?それって、本当に転職で解決できる問題なのか?転職したとしても同じことは起きないのか?

  • 自分が仕事で大切にしていることは?
  • 今のキャリアに満足?不満は何?
  • 具体的に何を変えたいと思っている?
  • 自分のキャリアの価値観と、今の仕事はマッチしてる?

これらを整理して、今一度、自分の目的地や進むべき方向をリセットします。

ルートチェック:目的地に向う準備をする

目的地/向かうべき方向を定めたら、その方向へ向かうためのSWOT分析をしてみます。
※SWOT分析:強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)

  • 強み:これまでの経験で得意なこと自慢できることは?
    ※有利と考えるもの
  • 弱み:苦手なことや、自信がない部分は?
    ※不利、弱いと考えるもの
  • 機会:市場価値や、業界でにおける自分のとってのチャンスは?
    ※そこへ向かうとどんなうま味がある?ある程度達成したらどんな成果がある?
  • 脅威:キャリアに影響を与えそうな外部の要因ってある?
    ※競合は増えない?何かの影響を受けて市場価値が下がらない?規制が厳しくならない?

自己理解は少し時間もかかるのと、自分と向き合うことが面倒に感じることもあるかもしれません。

でも、転職を考える上でめちゃくちゃ大切なステップです。この過程を踏むことで、新しい気持ちで、より良いキャリアの一歩を踏み出せるようになります。

自分をチューニング

30代は世間からは「経験を積んだ人」として見られます。これまでの経験をどうアピールできるかが、転職市場での自分の立ち位置を決める大きな要素になりますね。じゃあ、すでに30代である自分はどうしたらよい?・・・が気になりますね。前のセクションで見つけた自分の強みをさらにブラッシュアップし、市場で輝いて見せるアイディアを紹介します。

価値の再発見:その強みは本当にそれだけ?お蔵入りにした経験はない?

自分のことを自分が評価するのはなかなか難しいです。自分が得意なことややり遂げたことは当たり前と感じてしまい、過小評価されたり、強みとしてピックアップされにくいことがあります。

そのため、以下の質問に答えてみてください。

  • これまでに経験してきた仕事で目立っていないけど、続けてきたものはないですか?
  • 難しい状況を乗り越えた経験はなんですか?
  • 「失敗した」と思って仕舞い込んだものはないですか?
  • 出来て当たり前と思って、リストアップされていないスキルはないですか?

どうですか?
ピックアップされた強みは過小評価されていないですか?お蔵入りした経験はなかったですか?

新たな武器を追加する:スキルのキャッチアップ

ここでは自分の強みと、市場が求めるスキルを比較してギャップをリストアップしてみましょう。

リストアップしたギャップの中で、自分が身に着けることで強みが増すものをピックアップしてみましょう。これは単体で強みになるものもあれば、他の強みと掛け算で強みが倍増するものもあります。

ピックアップしたギャップを埋めるためのアクションが何か整理してみましょう。資格取得かもしれませんし、オンラインセミナーなどで知識を埋めるだけでも効果が出るものもあります。

キャッチアップに必要なコストや時間のバランスのよいものを見つけましょう。

自分のチューニングは自分を再発見することもできますし、自分の価値観が変わるきっかけにもなります。チューニングの結果、新しい選択肢やキャリアルートも見つかる可能性が高いです。

ぜひ、じっくりとチューニングしてみてください。

行動計画の立案:計画できれば8割は成功

自分の強みを見つけ出し、市場で求められるスキルについても理解できたら、次は具体的な行動計画を立てましょう。

目標とそこに向かって計画を立てられたら、その時点で8割は成功したも同然です。あとは進むだけです。そのための計画の立て方、ステップを紹介します。

ステップ0:目的の再確認

転職できたらどうなっていたいですか?「給料アップ」「管理職になる」「興味のある分野で活躍する」「ワークライフバランスを大切にしたい」など。この目的が今後のアクションの原動力になります。

外的要因、内的要因を組み合わせつつ、転職後になっていたい自分をしっかりと言語化しましょう。

ステップ1:目標設定

目的を果たすための目標設定をしましょう。目的が「収入アップ」なら「年収〇〇〇万円」、目的が「興味ある分野で活躍」なら具体的な業種や職種を定義します。

ステップ2:情報収集

目標を達成できそうな転職先を調べピックアップします。またピックアップした転職先の企業評価を調べ、自分の転職の目的を果たせそうかしっかりと検討しましょう。

情報収集の方法は転職エージェントに登録したり、企業の評価・口コミサイトを利用するなどがあります。それぞれ注意するポイントをお伝えします。

転職エージェントを利用する際の注意点

転職エージェントは転職させることで利益を得るビジネスモデルです。そのため、少しでも早く転職するように誘導されることが多いです。この前提があることを理解しておきましょう。

自分の意志を持ち、ペースを保つことを忘れずに。

企業の評価・口コミサイトを利用する際の注意点

企業の評価・口コミサイトに投稿されるコメントは、いずれも事実確認ができないこと、主観的な要素が強いということです。

特に退職者のネガティブコメント、在籍者のポジティブコメントです。これらはそれぞれの立場が強く反映されるため主観要素が強かったり、宣伝効果狙いも考えられます。

また、口コミを読むこちら側の不安や期待など、心理的コンディションでもピックアップされやすい口コミが変わってきます。

つまり投稿する側、閲覧する側の双方が主体的な基準で判断しやすい情報ということです。

もし転職エージェントに相談している場合は、担当のエージェントに口コミ情報の信ぴょう性を確認してみるとよいです。対象企業に詳しい場合は、リアルな現状を教えてくれます。

人脈を広げる:ネットワーキング

業界イベントへの参加、SNSを活用してみるのもよいですね。情報交換もでき自分にはない情報や視点をえることができます。また、新たな人脈が築けることで業界のリアルな情報を得られます。

ステップ3:スキルアップ

ピックアップしマークした企業の狙ったポジションに必要または強みとなるスキルや知識について、キャッチアップするための計画を立てましょう。

短期間の場合は付け焼刃になることもありますが、資格取得など履歴書に記載可能なものはアピール効果が高いです。

このスキルアップ計画は、きっちりとカレンダーを作成してみてください。それによって転職までに何をどこまで準備可能かも検討・把握できます。

逆にMUSTなスキル要素が準備できない場合、このタイミングで転職時期を見直すこともできます。

ステップ4:履歴書・職務経歴書の最新化とブラッシュアップ

これまでの経験を職務経歴書にまとめましょう。これらを応募直前に準備する人が多いと思いますが、事前に準備して、ある程度の期間をかけて少しずつブラッシュアップさせていくことをお勧めします。自分が何者であるか、経歴書を観なくても話せるくらい、自分自身をよく把握してください。

職務経歴書は人によってはかなりの量になる場合があります。明細を全部を書いても採用担当者側としては「結局わからない」となってしまいます。

リストアップ後、アピールすべき経験やスキルが何かをまとめるようにしましょう。

ステップ5:面接対策

面接対策は、面接する時期が迫ってきてから実施するとよいです。緊張感も出てきますし、ここまでの準備が進んでいないと、具体的な対策が打てません。

昨今ではリモート面接も増えています。プレゼン資料を説明するなどリモートならではの面接もあります。

どのような面接対策があるかは、転職エージェントを頼るなどすると良いでしょう。

まとめ:30代の転職、あなたの新しいスタートライン

ここまで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしたか?

30代での転職は、今のキャリアの延長の人も、新たなキャリアを考える人も、いずれの場合も「経験者」として世間から評価されるのは間違いないです。また、実際に経験してきているということも事実です。その経験を生かして新しいチャンスをつかみ取るということがカギだと思います。

また、たとえ転職しなかったとしても、転職をきっかけに自分を見つめなおし、自分の価値を再確認し、自分のスキルアップに時間をかけることは、読者皆さんの自分の可能性を広げると断言できます。

この記事が、読者の皆さんのキャリアを少しでも前に進める一助になればうれしいです。

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